余白史
日比谷公園
- Installation
- 2024
都市の余白とその記憶
東京都・日比谷公園のために制作したこの作品は、その座組を利用して、作品制作のプロセスとして日比谷公園のサウンドスケープを公的にアーカイブするという目標を立て実行した。音源は、日々更新される音響学の進歩による解析を見据え、現在の公園の状態を記録する史料として図書館や資料館で公的にアーカイブされる。ちなみにプロジェクト進行中、日比谷公園に「120年の歴史を持つ日比谷公園の過去のサウンドスケープが少しでもわかる資料がないか。例えば動画に入っている音声でもよいので」と質問したところ、「映像は残っているが、その音声はクラシック音楽に置き換わっていた」という回答があった。
本作品のため録音された音は、全てが位置情報と録音された時間のデータを持つ。園内放送用スピーカーをもちいた大規模のインスタレーションとして、毎日、別の日のその時間にそのエリアで録音された音がかすかに流れる。雨の音や鳥の鳴き声もあれば、子供たちの「ミサイルが飛んできたらどうする?」「でも(街は)すぐ直るんでしょ」という音もある。今この瞬間も日比谷公園という都市の余白が聞いてきた音の歴史の一部に、私たちがなっていることを考えた。
録音
– 作家の友人たち(作家、庭園研究者、計測器メーカー、サウンドエンジニアなど)へ、主観的な録音を依頼。GPSデータ・タイムスタンプを付帯させた各サウンドファイルはすべて地図へマッピングされる。
– 株式会社小野測器による、可聴域外(1Hz – 100kHz)の音の収録
– 株式会社Sound Oneによる、一般参加含めた約30名による同時多点収録
– 株式会社小野測器・ヤマハ株式会社による、日比谷公会堂のIR収録(64ch)
CREDIT
- 録音場所
- 都立日比谷公園(指定管理者:東京都公園協会)・日比谷公会堂
- 録音
- 青柳菜摘、東岳志、安藤充人、伊藤隆之、イトウユウヤ、奥田泰次、小田香、葛西敏彦、近藤亮介、ZAK、鈴木淳也、須藤菜々美、土岐彩香、中原楽、原瑠璃彦、細井美裕、渡邉陽一、株式会社小野測器(三神圭司、内藤美桜、柏﨑紘)、株式会社Sound One(後藤泰宏、石田康二、古川裕彦、髙橋莉紗、髙橋洸生)、ヤマハ株式会社(棚瀬廉人)
- 同時多点収録 協力
- 中原楽, 石田康二, 髙橋莉紗, 髙橋洸生, 鈴木淳也, 木村圭佑, 酒井翼, 中村祐太郎, 藤垣美南, 清悟, 菅一真, 守谷悠吾, 加藤椋, Kwaku Mitsuhiro, 山元翔一, Kani Ningen, 森谷颯太, 太田垣百合子, 竹村美彦, Sayaka Okazaki, 中野峻嘉, 彌榮龍, 森田智仁, Mar, 藤木裕介, 藤田直斗, 荻谷聡
- 撮影
- 三ツ谷想





