自身の発する声のみで表現するという制限のもと制作された本作は、自身初のフルアルバムとして声の文脈も加味したストーリーを表現。それは単に音楽的な文脈のことを指すのではなく、声を幾重にも重ねることに端を発したアナログ的なアプローチから、メディアの力を借りた最新のテクノロジーまで、複数の方向性で声の可能性を提示できるようにすることでした。

M1 『Chant』単旋律からポリフォニーへ進化していく様子を1枚のアルバムの中で表現するため、この曲は残響室（小野測器）で収録し、イコライザーやリバーブを使用せず、収録された声をそのまま活かす方法を採用。
22.2chで制作しHPL22で収録したM6『Lenna』は、現代のテクノロジーを用いた空間表現において人の声で表現できる幅を広げることに挑戦しています。

アルバム「Orb」M6 「Lenna」クリエイティブ・コモンズ・ライセンスでの公開に関しまして