My Power

  • My Power
  • My Power
  • My Power
  • My Power
  • My Power
  • My Power
  • My Power

火力発電所に向かう道中の記録。作家と現地に住む案内人の会話は全てカットされている。長回しのレコーダーの記録と、その途中に突発的にiPhone15 Proにより撮影された動画で構成される。

全編にわたりほとんど映像のない映像作品である。長回しのレコーダーの音声が流れ、動画が撮影されている間は動画の音声に切り替わる。音声だけで想像する景色と、それに割り込む唐突な映像は、聴覚と視覚のパワーバランスについても再考させられる。撮影は初めて福島第一原子力発電所に入った日の夜であった。道中の会話で、老朽化のため停止する予定だった火力発電所は今も東京の我々のために稼働し続けていることを知る。

現地では当初、作品のためではなく個人的な記録として収録・撮影していた。