Erode

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本作品は、大峰山への参道、かつて女人結界門があった地に建つ「母子堂」から、林を抜けてそばを流れる山上川へ突き当たる場所に展示された。

川が見えはじめる地点の左右の木の地上3mあたりに設置した2chのスピーカーからは、上流〜下流でサンプリングした多数の川の音をホワイトノイズのようにミックスしたものを再生。目の前に見える川の自然な音が最もかき消されるよう調整した。

鑑賞者は林の一本道を、必ずそのエリアを通り、川に抜ける。
川は見えていても、その川の音が人工的なノイズで一度かき消されることで、鑑賞者は目の前に現れた無限の解像度を持った本当の川の音に気づくことができる。

作品名である《Erode》は、「侵食する」という意味を人の耳が造られた音に侵食されていること、またコーディングにおいて目的に対するノイズ除去のプロセスを差すことに由来する。

会期
2020年10月3日(土)ー11月15日(日)
Material
Speaker(2ch)

CREDIT

  • Sound Engineer : Mitsuru Tajika
  • Assistant Engineer : Ryo Kozuki (artical), Toru Koda
  • Hardware Design : Takahiro Nagao (NEW DOMAIN), Kohei Kawashima (NEW DOMAIN), Keizan Saito (NEW DOMAIN)
  • System support : Tatsuya Motoki, Asuna Ito
  • Equipment Cooperation : artical
  • Special Thanks : Akio Hayashi, Toru Kamekawa, Takahiro Kaji, Hideki Masutani, Minako Yoshino
  • Photo #1~#3 by : Toru Koda